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author: 真野隼記
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lede: CNCFとはCloud Native Computing Foundation の略で、コンテナオーケストレーションとして知られているKubernetesを中心としたOSSを管理しているLinux Foundation傘下の非営利団体です。2015年にGoogleなどが中心となり、コンテナオーケストレーションツールであるKubernetesのバージョン1.0リリースと同時に設立されました。"
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14+
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<img src="/images/20250616a/cncf-color.png" alt="" width="1200" height="191" loading="lazy">
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16-
# CNCFとは
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# CNCF とは
1718

18-
Cloud Native Computing Foundation の略で、コンテナオーケストレーションとして知られているKubernetesを中心としたOSSを管理しているLinux Foundation傘下の非営利団体です。2015年にGoogleなどが中心となり、コンテナオーケストレーションツールであるKubernetesのバージョン1.0リリースと同時に設立されました
19+
Cloud Native Computing Foundation の略で、コンテナオーケストレーションとして知られている Kubernetes を中心とした OSS を管理している Linux Foundation 傘下の非営利団体です。2015 年に Google などが中心となり、コンテナオーケストレーションツールである Kubernetes のバージョン 1.0 リリースと同時に設立されました
1920

20-
2025年でKubernetesリリースから10年経過し、クラウドネイティブ技術の普及も随分進んだ気がします。コンテナ、CI/CD、オーケストレーション(ここはECSやCloudRunなども)、ログやメトリクス収集などのオブザーバビリティなどは導入してもニュースにもならなず、それぞれの組織やプロダクトに自然に導入されているように思えます。
21+
2025 年で Kubernetes リリースから 10 年経過し、クラウドネイティブ技術の普及も随分進んだ気がします。コンテナ、CI/CD、オーケストレーション(ここは ECS や CloudRun なども)、ログやメトリクス収集などのオブザーバビリティなどは導入してもニュースにもならなず、それぞれの組織やプロダクトに自然に導入されているように思えます。
2122

22-
コミュニティ活動の支援も活発で年に数回ほど、KubeConと呼ばれるカンファレンスを世界各地で実施しています
23+
コミュニティ活動の支援も活発で年に数回ほど、KubeCon と呼ばれるカンファレンスを世界各地で実施しています
2324

24-
直近では[KubeCon + CloudNativeCon Japan 2025](https://www.linuxfoundation.jp/blog/2024/11/announcing-the-first-ever-kubecon-cloudnativecon-japan-2025-on-june-16-17-in-tokyo/)が東京で6/16 ~ 6/17 に開催されます。実はこれが日本での初開催となります。おめでたいですね!
25+
直近では[KubeCon + CloudNativeCon Japan 2025](https://www.linuxfoundation.jp/blog/2024/11/announcing-the-first-ever-kubecon-cloudnativecon-japan-2025-on-june-16-17-in-tokyo/)が東京で 6/16 ~ 6/17 に開催されます。実はこれが日本での初開催となります。おめでたいですね!
2526

2627
# CNCF が提唱するクラウドネイティブとは
2728

28-
CNCFが提唱するクラウドネイティブ技術とは、[CNCFのリポジトリ](https://github.com/cncf/toc/blob/main/DEFINITION.md)で以下のように定義されています。
29+
CNCF が提唱するクラウドネイティブ技術とは、[CNCF のリポジトリ](https://github.com/cncf/toc/blob/main/DEFINITION.md)で以下のように定義されています。
2930

30-
> クラウドネイティブ技術は、パブリッククラウド、プライベートクラウド、ハイブリッドクラウドなどの近代的で動的な環境において、拡張性あるなアプリケーションを開発・実行するための能力を組織にもたらします。この手法の代表例として、コンテナ・サービスメッシュ・マイクロサービス・イミュータブルインフラストラクチャ・宣言型APIがあります
31+
> クラウドネイティブ技術は、パブリッククラウド、プライベートクラウド、ハイブリッドクラウドなどの近代的で動的な環境において、拡張性あるなアプリケーションを開発・実行するための能力を組織にもたらします。この手法の代表例として、コンテナ・サービスメッシュ・マイクロサービス・イミュータブルインフラストラクチャ・宣言型 API があります
3132
> これらの技術により、回復性・運用性・可観測性のある疎結合システムが実現します。これらを堅牢な自動化と組み合わせることで、エンジニアは影響の大きな変更を頻繁かつ予測どおりに行うことができ、最小限の労力で作業できます。
3233
3334
一言でいうと、クラウドの利点を最大限に引き出した、アプリケーションの設計・開発・運用することかなと思います。
3435

3536
# プロジェクトについて
3637

37-
CNCFでは多くのOSSをホスティングしてします。プロジェクトは成熟度レベル別に3つ分類しています。キャズムのイノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティに似ているなと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、[公式サイト](https://www.cncf.io/project-metrics/)にも、それに相当したコンセプトであると記載されています。
38+
CNCF では多くの OSS をホスティングしてします。プロジェクトは成熟度レベル別に 3 つ分類しています。キャズムのイノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティに似ているなと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、[公式サイト](https://www.cncf.io/project-metrics/)にも、それに相当したコンセプトであると記載されています。
3839

39-
* **Graduated(卒業)**
40-
* 「成熟した」プロジェクトとして認められたものについてはGraduatedになります
41-
* Kubernetes、Prometheus、Envoy、containerd など
42-
* 2025年には[CubeFS](https://www.infoq.com/jp/news/2025/04/cubefs-cncf-graduation/)[in-toto](https://www.cncf.io/announcements/2025/04/23/cncf-announces-graduation-of-in-toto-security-framework-enhancing-software-supply-chain-integrity-across-industries/)がこのレベルに昇格
43-
* **Incubating**
44-
* Sandboxから利用数などが増加するとIncubatingになります
45-
* オープンソースのKubernetesセキュリティプラットフォームである、[Kubescapeが2025年2月に昇格](https://www.cncf.io/blog/2025/02/26/kubescape-becomes-a-cncf-incubating-project/)
46-
* **Sandbox**
47-
* CNCFのプロジェクトとしては「early stage」として位置付けられています
48-
* 2025年には、物理サーバ上にPaaSを構築する[Cozystack](https://www.cncf.io/blog/2025/04/28/open-source-paas-cozystack-becomes-a-cncf-sandbox-project/)複数のk8sクラスタ管理するKubeFleetなどが追加されました
40+
- **Graduated(卒業)**
41+
- 「成熟した」プロジェクトとして認められたものについては Graduated になります
42+
- Kubernetes、Prometheus、Envoy、containerd など
43+
- 2025 年には[CubeFS](https://www.infoq.com/jp/news/2025/04/cubefs-cncf-graduation/)[in-toto](https://www.cncf.io/announcements/2025/04/23/cncf-announces-graduation-of-in-toto-security-framework-enhancing-software-supply-chain-integrity-across-industries/)がこのレベルに昇格
44+
- **Incubating**
45+
- Sandbox から利用数などが増加すると Incubating になります
46+
- オープンソースの Kubernetes セキュリティプラットフォームである、[Kubescape が 2025 年 2 月に昇格](https://www.cncf.io/blog/2025/02/26/kubescape-becomes-a-cncf-incubating-project/)
47+
- **Sandbox**
48+
- CNCF のプロジェクトとしては「early stage」として位置付けられています
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- 2025 年には、物理サーバ上に PaaS を構築する[Cozystack](https://www.cncf.io/blog/2025/04/28/open-source-paas-cozystack-becomes-a-cncf-sandbox-project/)複数の k8s クラスタ管理する KubeFleet などが追加されました
4950

5051
<img src="/images/20250616a/{D9F609E2-F7B7-4FF9-A772-79B5A2EA45B8}.png" alt="Graduated、Incubating、Sandboxの3段階" width="890" height="399" loading="lazy">
5152

52-
他にも、Archiveというステータスがあり、2025年6月13日時点で16プロジェクトが存在していました
53+
他にも、Archive というステータスがあり、2025 年 6 月 13 日時点で 16 プロジェクトが存在していました
5354

54-
* https://www.cncf.io/archived-projects/
55+
- https://www.cncf.io/archived-projects/
5556

5657
プロジェクト数の推移は[公式サイトのメトリクス](https://www.cncf.io/project-metrics/)ページから確認できます。
5758

58-
Graduatedが31、Incubatingが36、Sandboxが143という内訳のようです
59+
Graduated が 31、Incubating が 36、Sandbox が 143 という内訳のようです
5960

6061
<img src="/images/20250616a/{48890C4B-2DC3-47EC-9054-041CCE980041}.png" alt="プロジェクト数の推移" width="1152" height="570" loading="lazy">
6162

6263
チャートを見ると分かる通り、右肩上がりでまだまだ勢いがある領域だと感じられます。
6364

6465
# CNCF Annual Report 2024
6566

66-
2025年5月19日に[CNCF Annual Report 2024](https://www.cncf.io/reports/cncf-annual-report-2024/) という、年次報告書が公開されました。せっかくなのでNotebookLMに読み込ませ、面白かった内容をサマリで紹介します。
67+
2025 年 5 月 19 日に[CNCF Annual Report 2024](https://www.cncf.io/reports/cncf-annual-report-2024/) という、年次報告書が公開されました。せっかくなので NotebookLM に読み込ませ、面白かった内容をサマリで紹介します。
6768

68-
* CERNが、CNCFプロダクトである、Prometheus、Argo、FluentD、CoreDNS、Harborなどを導入し、数千のノード(!)かつ、500以上のクラスターを管理している(!)とのこと、トップエンドユーザー賞を受賞
69-
* 北米の、KubeCon + CloudNativeCon North America 2024では、プラットフォームエンジニアリング、大規模なクラウドネイティブAI、セキュリティが主要な焦点だった
70-
* 中国の、KubeCon + CloudNativeCon + Open Source Summit + AI_dev China 2024では、クラウドネイティブAI (CNAI) が主要テーマとなり、大規模言語モデル (LLM) や機械学習ツールがクラウドネイティブインフラで稼働している事例があった
71-
* Kubernetesとクラウドネイティブのスキルを証明する新しい認定資格として、Kubernetes and Cloud Native Security Associate (KCSA)、Certified GitOps Associate (CGOA) など、合計6つが導入されました
72-
* OpenTelemetryは貢献者ベースを拡大し続けており、最近プロファイリングを新しいシグナルタイプとして追加し、golangコンパイル時計測機能の追加に取り組んでいる
69+
- CERN が、CNCF プロダクトである、Prometheus、Argo、FluentD、CoreDNS、Harbor などを導入し、数千のノード(!)かつ、500 以上のクラスターを管理している(!)とのこと、トップエンドユーザー賞を受賞
70+
- 北米の、KubeCon + CloudNativeCon North America 2024 では、プラットフォームエンジニアリング、大規模なクラウドネイティブ AI、セキュリティが主要な焦点だった
71+
- 中国の、KubeCon + CloudNativeCon + Open Source Summit + AI_dev China 2024 では、クラウドネイティブ AI (CNAI) が主要テーマとなり、大規模言語モデル (LLM) や機械学習ツールがクラウドネイティブインフラで稼働している事例があった
72+
- Kubernetes とクラウドネイティブのスキルを証明する新しい認定資格として、Kubernetes and Cloud Native Security Associate (KCSA)、Certified GitOps Associate (CGOA) など、合計 6 つが導入されました
73+
- OpenTelemetry は貢献者ベースを拡大し続けており、最近プロファイリングを新しいシグナルタイプとして追加し、golang コンパイル時計測機能の追加に取り組んでいる
7374

7475
# CNCF 連載とは
7576

76-
[2020年](/articles/20200928/)[2023年](/articles/20230619a/)にも開催した、技術ブログのリレー企画です。フューチャーでは月に1回程度のペースで、何かしらの技術テーマを元にブログリレー(ブログ連載)を行っています。6月は先に紹介したKubeCon + CloudNativeConが日本で初開催されるということで、それを記念に開催するとなりました。少しでも盛り上がりに繋がればと思っています。
77+
[2020 年](/articles/20200928/)[2023 年](/articles/20230619a/)にも開催した、技術ブログのリレー企画です。フューチャーでは月に 1 回程度のペースで、何かしらの技術テーマを元にブログリレー(ブログ連載)を行っています。6 月は先に紹介した KubeCon + CloudNativeCon が日本で初開催されるということで、それを記念に開催するとなりました。少しでも盛り上がりに繋がればと思っています。
7778

7879
メンバーは基本的には社内で参加を募り、有志で集まってもらいました。どのプロダクトを選ぶかは完全に各々の自由です。「どれを選ぶべきか分からないんだけど..」という声も最初はよく聞かれました。アイコンを並べるだけでなかなかの情報量です。
7980

8081
<img src="/images/20250616a/名称未設定ファイル.drawio_(3).png" alt="CNCFプロジェクトのアイコン一覧" width="1200" height="1036" loading="lazy">
8182

82-
そのたび、[GraduatedかIncubatingのページ](https://www.cncf.io/projects/)か、[Sandboxのページ](https://www.cncf.io/sandbox-projects/) から、プロダクトのアイコンを見て「ジャケ買い」しましょうと伝えています。CNCFのアイコンは、少しでも目立って覚えてもらおうという気持ちからか、デザインが良いです。各自の感性にビビッときた気鋭のプロダクトが選ばれるでしょう。
83+
そのたび、[Graduated か Incubating のページ](https://www.cncf.io/projects/)か、[Sandbox のページ](https://www.cncf.io/sandbox-projects/) から、プロダクトのアイコンを見て「ジャケ買い」しましょうと伝えています。CNCF のアイコンは、少しでも目立って覚えてもらおうという気持ちからか、デザインが良いです。各自の感性にビビッときた気鋭のプロダクトが選ばれるでしょう。
8384

8485
# スケジュール
8586

86-
| 日付 | 名前 | タイトル |
87-
|-----------|------------|-----------------|
88-
| 6/17 (火) | 真野隼記 | [Notary v2(Notation)によるコンテナイメージ署名](/articles/20250616b/) |
89-
| 6/18 (水) | 伊藤太斉 | [KubeCon参加レポート](/articles/20250617a/) |
90-
| 6/19 (木) | 澁川喜規 | [HyperDXについて](/articles/20250618a/) |
91-
| 🐋 | | |
92-
| 6/23 (月) | 村田靖拓 | 未定 |
93-
| 6/24 (火) | 大前七奈 | 未定 |
94-
| 6/25 (水) | 原木翔 | 未定 |
95-
| 6/26 (木) | 鈴木崇史 | 未定 |
96-
| 6/27 (金) | 片岡久人 | 未定 |
87+
| 日付 | 名前 | タイトル |
88+
| --------- | -------- | ---------------------------------------------------------------------------------- |
89+
| 6/17 (火) | 真野隼記 | [Notary v2(Notation)によるコンテナイメージ署名](/articles/20250616b/) |
90+
| 6/18 (水) | 伊藤太斉 | [KubeCon 参加レポート](/articles/20250617a/) |
91+
| 6/19 (木) | 澁川喜規 | [HyperDX について](/articles/20250618a/) |
92+
| 🐋 | | |
93+
| 6/23 (月) | 村田靖拓 | 未定 |
94+
| 6/24 (火) | 大前七奈 | 未定 |
95+
| 6/25 (水) | 原木翔 | [AI Agent 用フレームワーク「Dapr Agents」について調べてみた](/articles/20250625a/) |
96+
| 6/26 (木) | 鈴木崇史 | 未定 |
97+
| 6/27 (金) | 片岡久人 | 未定 |
9798

9899
# さいごに
99100

100-
私自身は、クラウドマネージドサービスを優先的に技術選定することが多く、CNCFプロジェクトのOSSを直接的に利用することが少ないですが、いざ調べてみると魅力的なプロダクトが数え切れないほど多数あり、調べていくとあっという間に時間が溶けました。
101+
私自身は、クラウドマネージドサービスを優先的に技術選定することが多く、CNCF プロジェクトの OSS を直接的に利用することが少ないですが、いざ調べてみると魅力的なプロダクトが数え切れないほど多数あり、調べていくとあっという間に時間が溶けました。
101102

102-
このブログ連載が、CNCFのプロジェクトのエキサイティングな世界に触れるきっかけとなれば幸いです
103+
このブログ連載が、CNCF のプロジェクトのエキサイティングな世界に触れるきっかけとなれば幸いです

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