diff --git "a/\343\203\207\343\202\266\343\202\244\343\203\212\343\203\274\343\201\256\343\201\237\343\202\201\343\201\256ClaudeCode\345\205\245\351\226\200.md" "b/\343\203\207\343\202\266\343\202\244\343\203\212\343\203\274\343\201\256\343\201\237\343\202\201\343\201\256ClaudeCode\345\205\245\351\226\200.md" new file mode 100644 index 00000000..e668b924 --- /dev/null +++ "b/\343\203\207\343\202\266\343\202\244\343\203\212\343\203\274\343\201\256\343\201\237\343\202\201\343\201\256ClaudeCode\345\205\245\351\226\200.md" @@ -0,0 +1,265 @@ +# デザイナーのための Claude Code 入門ガイド + +> **対象**: プログラミング経験がないデザイナー、またはコードを書かないクリエイター +> **目的**: Claude Code をデザイン業務に活用するための、実践的な使い方を理解する + +--- + +## Claude Code とは? + +ターミナル(黒い画面)で動く AI アシスタント。通常のチャットと大きく違う点が3つある。 + +| 比較項目 | 普通の Claude チャット | Claude Code | +|---|---|---| +| 記憶 | 会話が終わるとリセット | プロジェクトに記憶ファイルを置ける | +| ファイル操作 | できない | フォルダ・ファイルを直接読み書きできる | +| 繰り返し作業 | 毎回手動で依頼 | 定型作業を自動化・スケジュール実行できる | + +--- + +## 🎯 デザイナーが使うべき機能 + +| 機能 | 操作場所 | デザイナーにとっての意味 | 優先度 | +|---|---|---|---| +| **Memory** | `CLAUDE.md`(プロジェクトルート) | ブランドガイドライン・トーン・命名規則を一度書けば毎回覚えてくれる | ★★★ | +| **Output Styles** | `/config` → Output Style | AIの話し方・回答フォーマットを変える。「解説型」「学習型」「カスタム」 | ★★★ | +| **Commands** | `.claude/commands/<名前>.md` | よく使う依頼をスラッシュコマンドとして登録。`/release-note` など | ★★★ | +| **Plan Mode** | `Shift+Tab` または `/plan` | 実行前に計画だけ提案させる。「まずラフを見せて」に相当 | ★★★ | +| **Checkpointing** | `Esc Esc` または `/rewind` | 操作を取り消して前の状態に戻す。Ctrl+Z に相当 | ★★★ | +| **Skills** | `.claude/skills/<名前>/SKILL.md` | 再利用可能な「得意技」。翻訳・トーンチェック・アクセシビリティ確認など | ★★☆ | +| **Settings** | `.claude/settings.json` | チーム全員の共通設定。Gitで共有できる | ★★☆ | +| **Subagents** | `.claude/agents/<名前>.md` | コピーライター・UXレビュアーなど専門家AIを作る | ★★☆ | +| **Hooks** | `.claude/settings.json` の hooks 設定 | 「作業が終わったら通知」など、特定タイミングで自動実行 | ★☆☆ | +| **MCP Servers** | `/mcp` コマンド | Figma・Notionなど外部ツールと接続 | ★☆☆ | + +--- + +## 🧠 MEMORY — AIへの「ブランドガイドライン」 + +| 項目 | 内容 | +|---|---| +| **ファイル名** | `CLAUDE.md` | +| **置く場所** | プロジェクトのルートフォルダ | +| **何ができる** | プロジェクトのルール・文脈をAIに永続的に記憶させる | +| **デザイン例** | ブランドカラー、トーン、命名規則、NGワードなど | +| **チーム共有** | Gitに追加してチーム全員で共有できる | +| **個人設定** | `~/.claude/CLAUDE.md` に書けば全プロジェクトに適用 | + +**書き方の例:** + +```markdown +# このプロジェクトについて + +## クライアント情報 +- ブランドカラー: #1A3B6E(ネイビー)、#F5A623(ゴールド) +- トーン: 誠実・信頼感・親しみやすさ + +## テキストルール +- 日本語テキストは常に敬体(〜です、〜ます) +- ファイル名は小文字・ハイフン区切り(例: hero-image-v2.jpg) +- カタカナ英語は最小限に +``` + +--- + +## ⌨️ スラッシュコマンド — よく使う操作一覧 + +`/` を打つとメニューが出る。デザイン業務で使いやすいものを厳選。 + +### セッション管理 + +| コマンド | できること | +|---|---| +| `/clear` | 会話履歴をリセット。新しいテーマに切り替えるとき | +| `/compact` | 長い会話を要約してコンテキストを節約 | +| `/resume` | 過去の会話を再開する | +| `/rename` | セッションに名前をつけて管理 | +| `/rewind` | さっきの操作を取り消して前の状態に戻す | +| `/export` | 会話をテキストファイルに書き出す | +| `/copy` | 最後のAI回答をクリップボードにコピー | + +### 見た目・操作感 + +| コマンド | できること | +|---|---| +| `/theme` | ライト/ダーク、カラーテーマを変更 | +| `/color` | プロンプトバーの色を変える(赤・青・緑など) | +| `/voice` | 音声入力で話しかける(20言語対応) | +| `/config` | 設定画面を開く(テーマ・モデル・Output Styleなど) | +| `/statusline` | 画面下部のステータスバーをカスタマイズ | + +### 作業制御 + +| コマンド | できること | +|---|---| +| `/plan` | 実行前に計画だけ提案させる(Plan Mode) | +| `/effort [low\|medium\|high\|max]` | AIが考える深さを調整。重要な作業は `high` に | +| `/model` | 使うAIモデルを切り替える | +| `/context` | コンテキスト使用量をビジュアルで確認 | +| `/diff` | 変更内容をビジュアルで確認 | +| `/loop 30m /コマンド名` | 指定間隔で定期実行(最大3日) | + +### 機能確認・設定 + +| コマンド | できること | +|---|---| +| `/skills` | 使えるスキル一覧を確認 | +| `/agents` | エージェント設定を管理 | +| `/powerup` | 10個のインタラクティブ機能紹介レッスンを受ける | +| `/doctor` | 環境の診断・動作確認 | +| `/memory` | `CLAUDE.md` を編集する | + +--- + +## 🎨 OUTPUT STYLES — AIの話し方を変える + +| スタイル | 特徴 | こんなときに | +|---|---|---| +| **Explanatory(解説型)** | 作業しながら内容を丁寧に説明してくれる | 新しいプロジェクト・慣れないシステムを学ぶとき | +| **Learning(学習型)** | 答えを教えるより一緒に考えながら進む | 「なぜこうするのか」を理解しながら作業したいとき | +| **カスタム** | 自分専用ルールを定義 | 「常に日本語で」「必ず箇条書きで」など | + +設定場所: `/config` → Output Style + +--- + +## 📁 COMMANDS — 定型作業をボタン化する + +| 項目 | 内容 | +|---|---| +| **ファイルを置く場所** | `.claude/commands/<名前>.md` | +| **呼び出し方** | `/名前` と入力するだけ | +| **チーム共有** | Gitに追加して全員で使い回せる | + +**作成例:リリースノートを自動生成するコマンド** + +ファイル名: `.claude/commands/release-note.md` + +```markdown +--- +description: 今月の変更点をクライアント向けリリースノートにまとめる +--- + +変更リストをもとに、クライアント向けのリリースノートを +日本語・丁寧語・箇条書きで作成してください。 + +フォーマット: +- タイトル(簡潔に) +- 概要(2〜3文) +- 変更点リスト(箇条書き) +``` + +→ 以後 `/release-note` と打つだけで実行できる。 + +--- + +## 🔧 SKILLS — 再利用可能な「得意技」を登録する + +Commands に似ているが、より柔軟で細かく設定できる。 + +| 項目 | 内容 | +|---|---| +| **ファイルを置く場所** | `.claude/skills/<名前>/SKILL.md` | +| **呼び出し方** | `/名前` で実行 | +| **特徴** | 特定ファイルタイプを扱うときだけ自動起動できる | +| **確認方法** | `/skills` コマンドで一覧表示 | + +**デザイナー向け活用例:** + +| スキル名(例) | 何をする | +|---|---| +| `/translate-copy` | コピーを英語↔日本語に翻訳 | +| `/tone-review` | ブランドトーンに沿っているか確認 | +| `/accessibility-check` | テキストの読みやすさをチェック | +| `/summarize-feedback` | フィードバックを箇条書きで整理 | + +--- + +## 🤖 SUBAGENTS — 専門家チームを作る + +`.claude/agents/` に `.md` ファイルを置くだけで専門家AIが作れる。 + +| 項目 | 内容 | +|---|---| +| **ファイルを置く場所** | `.claude/agents/<名前>.md` | +| **呼び出し方** | 説明文に「PROACTIVELY」と書けば自動起動 | +| **確認方法** | `/agents` コマンドで一覧表示 | + +**デザインチームでの設定例:** + +| エージェント名 | 役割 | +|---|---| +| `copywriter` | ブランドトーンに沿ったコピー生成 | +| `ux-reviewer` | UX観点でのフィードバック | +| `translator` | 多言語翻訳専任 | +| `doc-writer` | 仕様書・引き継ぎ書の作成 | + +--- + +## ⚙️ SETTINGS — チームの共通設定をまとめる + +| ファイル | 用途 | +|---|---| +| `.claude/settings.json` | チーム共通設定。Gitに追加して全員で共有 | +| `.claude/settings.local.json` | 個人専用設定。Gitの管理外(`.gitignore`に追加) | +| `~/.claude/settings.json` | 自分のPC全体に適用するグローバル設定 | + +設定できる主な内容: +- デフォルトのAIモデル +- 事前許可するコマンド(毎回確認しなくてよいもの) +- カスタム出力スタイル +- チームで使うプラグインやMCPサーバー + +--- + +## 🔗 MCP サーバー — 外部ツールと接続する + +| ツール | 何ができる | +|---|---| +| **Figma MCP** | デザインファイルの情報を直接参照 | +| **Notion MCP** | ドキュメント管理ツールと連携 | +| **GitHub MCP** | コードの変更履歴を参照してドキュメントに反映 | +| **Slack MCP** | Slackのフィードバックを自動で取り込む | + +設定場所: `/mcp` コマンド + +--- + +## 📖 知っておくと良い概念(デザイナーが直接使う機会は少ないもの) + +| 概念 | ひとことで言うと | デザインのアナロジー | +|---|---|---| +| **Checkpointing** | 作業の自動セーブ+巻き戻し | Figma の「バージョン履歴」 | +| **Context** | AIが今の会話で覚えていられる情報量 | キャンバスの作業領域 | +| **Permission Mode** | AIが実行前に確認するかどうかの設定 | 「変更前に確認ダイアログを出す」設定 | +| **Effort Level** | AIが考える深さ(low / medium / high / max) | レンダリングの品質設定 | +| **Git Worktrees** | 複数の作業を並行して進める仕組み | Figmaで複数ドラフトを並行して作るイメージ | +| **Agent Teams** | 複数AIが同時に並行して作業(ベータ) | 複数のフリーランサーに同時に依頼するイメージ | +| **Plugins** | スキル・エージェント・MCPをひとまとめにした配布パッケージ | Figmaプラグイン | +| **Ultraplan** | 大きな計画をブラウザ上でレビュー・修正してから実行(ベータ) | プレゼンで上司に確認してからGO | +| **GitHub Actions** | GitHubのPRレビューをAIが自動実行 | デザインレビューの自動チェック | +| **Remote Control** | スマホ・別PCから作業を継続できる | どこからでもFigmaを開ける感覚 | +| **Hooks** | 「AがあったらBを実行する」自動トリガー | Zapierのような条件付き自動化 | + +--- + +## 🚀 スタートロードマップ + +| フェーズ | やること | コマンド | +|---|---|---| +| **Week 1 — 基本操作** | CLAUDE.md を作ってブランド情報を書く | `/memory` | +| | 見た目を自分好みに設定する | `/theme` `/color` | +| | Output Style を Explanatory に設定 | `/config` | +| | 音声入力を試す | `/voice` | +| | 操作を間違えたら戻す | `Esc Esc` または `/rewind` | +| **Week 2 — カスタマイズ** | よく使う依頼をコマンド化 | `.claude/commands/` に作成 | +| | 大きな変更前は計画を確認してから | `/plan` | +| | ルーティン作業を定期実行してみる | `/loop 30m /コマンド名` | +| **Week 3 — チーム活用** | settings.json をチームで共有する | `.claude/settings.json` → Git に追加 | +| | 専門エージェントを1つ作ってみる | `.claude/agents/` に作成 | +| | 会話ログをエクスポートして共有 | `/export` | + +--- + +*このドキュメントは [claude-code-best-practice](https://github.com/dotandlinejp/claude-code-best-practice) リポジトリの内容をもとに、デザイナー向けに再編集したものです。* +*参考: [best-practice/](./best-practice/) · [README.md](./README.md)*